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フランチャイズ契約を締結する場合の注意事項

1.フランチャイズ契約書

「契約」とは、「約束」という言葉の法律用語です。約束をした以上、約束した当事者は約束の内容が書かれた「契約書」に記された契約内容を守る義務があります。フランチャイズ契約を結んだ以上、フランチャイザーとフランチャイジーは、それを守らなければならない義務があります。ですから、フランチャイズチェーンに加盟しようとする人は、加盟する前に、フランチャイザーから提示されたフランチャイズ契約書の内容を十分に検討し、納得してから契約書に署名捺印することが必要です。また、契約は口頭でも成立しますが、フランチャイズ契約は、契約期間が長期にわたり、内容が複雑なので、文書(契約書)で契約を締結することが通常です。フランチャイズ契約の内容は、フランチャイザーがあらかじめ印刷しているのが普通です。印刷されてありますから、フランチャイジーがフランチャイザーと交渉して、内容の一部変更を求めても、変更は困難です。契約書にはパッケージ化されたフランチャイズシステムの基本的な事項が記載されているため、これを変更するとなると、システムが崩れてしまい、チェーン全体のイメージも崩れてしまうからです。さらに、フランチャイズ契約書では、基本的な契約内容を契約書に全て記載せず、運営規則、付属明細所など、別の文書に記されている場合があります。そのような場合でも、その文書は契約書と同じ効力を生じます。ですから、関連する文書も全部契約書と同様によく読み、理解することが重要です。

2.商標などの使用許諾

チェーンのイメージを表すシンボルとして営業上、フランチャイザーの商号の一部、チェーン名、商標、サービスマークなどを一定の条件下で用います。その際の使用条件が使用許諾の内容です。たとえば、当該フランチャイズ事業以外の事業でサービスマークを利用することは契約違反となります。また、商標(サービスマーク)については商標登録がなされているか、特許などは法律的な権利を持っているかどうかを確認することも必要です。商標は商標公報で登録の有無と使用条件がわかります。この文書の写しはフランチャイザーに求めれば提供してもらえます。

3.フランチャイジーが支払う金銭

フランチャイジーは、フランチャイズ契約にしたがってフランチャイザーに対して各種の金銭を支払う義務があります。これを大別すると、次の4つに分けられます。ここで注意する必要があるのは、複数のフランチャイザーのチェーンの契約を比較する場合、「加盟金」などの金銭の名称が同一であっても、その内容は異なる場合があるという点です。契約書の多くには金銭の名称と、その金銭を支払うことにより、本部からどのようなサービスや商品が供給されるのかが明記されているはずです。しかし、詳細が契約書に示されていない場合は、確認する必要があります。

1.加盟金・契約金

(a) フランチャイジーは、フランチャイズ契約の締結にあたって、加盟金、イニシャル・フィーなど、いろいろな名前で呼ばれる金銭をフランチャイザーに支払うのが通常です。この契約当初に支払うフランチャイズ料は、主につぎの対価として、または費用にあてるために支払うものです。

(b) フランチャイザーがフランチャイジーのために行う事前調査や開業までの教育訓練および開店時の援助などに要する費用として

2.保証金

加盟金とは別に保証金を徴収されることがあります。これは通常フランチャイジーがフランチャイズ契約期間中にフランチャイザーに対して負う各種の債務を担保するためのものです。債務の不履行がなく、フランチャイズ契約が終了すれば、保証金は返還されますが、中途解約の場合など、保証金に関する契約上の取扱いを確かめておいて下さい。

3.ロイヤルティ

加盟金とは別に保証金を徴収されることがあります。これは通常フランチャイジーがフランチャイズ契約期間中にフランチャイザーに対して負う各種の債務を担保するためのものです。債務の不履行がなく、フランチャイズ契約が終了すれば、保証金は返還されますが、中途解約の場合など、保証金に関する契約上の取扱いを確かめておいて下さい。

4.その他、任意または不定期に支払う金銭

販売促進技術の指導・応援、研修会、計数管理指導、会計事務代行、新商品の開発、リース料などフランチャイザーが提供するサービスに対してフランチャイジーが金銭を支払う必要がある場合、その金額も確かめておいて下さい。

5.申込金

フランチャイザーが加盟希望者から正式に申し込みを受けると、申込み者から申込金を徴収することがあります。しかし、確かなフランチャイザーは申込みみを受けても検討・調査に値する場合でなければ申込金を受け取りません。申込金は、フランチャイザーが申込みみを受付て契約に至るまでの経費に当てるためのものです。また、申込金は、通常フランチャイズ契約締結時に、加盟金の一部に振替られます。契約に至らなかったときは、調査などに要した実費を徴収し、残額を返却するフランチャイザーの他、一切返却しないところがあります。

以上、加盟希望者がフランチャイズビジネスに取り組む上での、基本的な事柄について説明いたしました。詳細は当協会発行の書籍『よくわかる!フランチャイズ入門』をごらんください。

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